ご確認ください!

映画のレイティングシステム

映画「神弓-KAMIYUMI」は日本での公開にあたり「PG-12」指定を受けている。暴力的な場面や残虐なシーンなどがある映画が指定を受ける場合が多いが、このレイティングは誰がどのような基準で行っているのだろうか。

弓道しようぜ!

レイティングシステムとは

レイティングシステムとは、映画鑑賞などの際にその映画を見ることが出来る年齢制限の枠およびその規定のことで、先進国を中心に多くの国で規定されており、日本では映画倫理委員会(映倫)が審査を行っている。映画のほかにゲームなどでも設定されることが多い。レイティングは主にアメリカの倫理基準を参考にした独自のものであり、申請者は審査結果に異議がある場合は再審査を請求できる。区分はG、PG12、R15+、R18+の四種類で2009年から色分け表示が導入された。規程では質の批評は行わないことになっているが、時代の流れとともにその基準も変わってきている。1990年代前半には「美しき諍い女」により性表現が、1990年代後半から2000年代では「バトルロワイヤル」をはじめとした暴力表現や「スワロウテイル」などの反社会的表現が規制の対象になった。

映画倫理委員会

1949年に「映画倫理規程」が制定され、この実施と管理のため業界内部組織として映画倫理規程管理委員会が発足した。同年4月14日、日本映画製作者連盟の会長・永田雅一を委員会代表に、野田高梧、山崎修一、初田敬などが委員となって発足した旨の発表が行われた。1951年1月には日本映画製作者連盟の会長兼任から学識経験者を委員長として専任することになり、元東宝社長で法学士の渡辺銕蔵が2代目委員長に就任した。1956年に公開された映画「太陽の季節」では若者の享楽的な風俗が描かれ、各地で未成年者の観覧が禁止される社会問題となり、その反省をうけて運営を映画界から切り離す組織改変が行われ、同年12月に新たな自主規制機関となる映画倫理管理委員会が発足した。2009年4月23日に「映画倫理規程」に代わり「映画倫理網領」が制定され、それに伴い委員会の名称も「映画倫理委員会」に改められた。また、年齢層にたいおうして推薦する映画を選定するため、映画倫理委員会委員長の諮問機関として「年少映画審議会」が設置された。全国興行生活衛生同業組合連合会に加盟する映画館は、映倫の審査した作品のみを上映することになっている。ちなみに、DVD作品やゲームソフトなどの審査は別団体で行われている。経済産業省の指導により2006年7月に映像コンテンツ倫理連絡会議が設置され、日本ビデオ倫理協会、コンピューターソフトウェア倫理機構、コンピューターエンターテイメント協会、コンピューターエンターテイメントレーティング機構、日本アミューズメントマシン工業協会などの機関があり、レイティングの審査基準・表示の統一化を検討している。

区分

G

全ての年齢層が鑑賞可能な指定。「General Audience=すべての観客」の略号。1998年5月以前の一般指定および1998年5月から2009年4月末までの一般指定を改定したものに相当する。区分表示マークの色はグリーン。

PG12

12歳未満(小学生以下)の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当とされる指定。「Parental Guidance=親の指導・助言」の略号区分表示マークの色はスカイブルー。性・暴力・残酷・麻薬などの描写や、ホラー映画など、小学生が真似をする可能性が高い映画がこの区分の対象となる。アニメ映画に関しても同様である。地上波で放送される場合はG指定として扱われるケースが多く、番組表にも「PG12」と表示されることは少ない。また「バイオハザード」など、海外ではR15+またはR18+に指定された作品でも日本ではPG12の場合が多く、海外と比べると比較的その規定は緩い。主なPG12指定作品は「バイオハザード」「羊たちの沈黙」「リング0 バースデイ」など。

R15+

15歳未満の入場・鑑賞を禁止する指定のこと。「Restricted=観覧制限」の略号で「15禁」と呼称される。またR指定と表現する場合が多い。区分表示マークの色はマゼンダ。1998年5月以前の一般映画制限付(R指定)および1998年5月から2009年4月末までのR-15指定を改定したものに相当する。PG12より刺激が強いものに加え、いじめ描写も審査の対象になる。また、放送禁止用語を使用した作品や偽造犯罪を題材にした作品も対象になる。地上波放送の場合は深夜に放送したり、不適切なシーンをカットする場合が多い。番組表にも「R-15指定」と表記される場合がある。主なR15+指定の映画は「告白」「ヘルタースケルター」「寝ずの番」など。

R18+

18歳未満の入場・鑑賞を禁止する指定のこと。「18禁」「成人映画」と呼称される。区分表示マークの色はレッド。1998年5月以前の成人映画および1998年5月から2009年4月末までのR-18指定を改定したものに相当する。R15+に加え、著しく性的感情を刺激する行動描写や著しく反社会的な行動や行為、麻薬・覚醒剤の使用を賛美するなどきわめて刺激の強い表現が審査の対象となっている。地上波での放送はほとんどない。主なR18+指定の映画は「冷たい熱帯魚」「ソウ3」「死霊のはらわた」など。

審査適応区分外

R18+指定よりもかげきな描写が収録去れて着る映画は、映倫より審査適応区分外として扱われ、一般の映画館での上映は断られる。そのため、オリジナルビデオでリリースされたり、映倫の審査を通過していない作品も上映できるミニシアターで上映される。

海外でのレーティングシステム

アメリカ

日本に比べ、制限が厳しく、またその区分もより細かく設定されている。中でも卑語については非常に厳しく制限しており、「Fuck」を1回使用しただけでPG-13指定、2回使えばR指定となる。また映画内でのドラッグ使用に関しても制限が厳しく、そのような場面があれば最低でもPG-13指定になる。

G(General audiences)
全年齢に適している。
PG(Parental guidance suggested)
視聴制限はないが子供に見せる前に保護者が内容を検討することを提案したもの。
PG-13(Parents strongly cautionesd)
視聴制限はないが、13歳未満の子供の鑑賞については、保護者の厳重な注意が必要。
R(Restricted)
17歳以下の鑑賞は保護者の同伴が必要。
NC-17(No children under17)
17歳以下の鑑賞を全面的に禁止したもの。
NR(Not Rated)/Unrated
指定なし。自主映画や限定公開作品の場合、アメリカ映画協会の審査を受けずNRになることがある。

イギリス

全英映像等級審査機構(BBFC)が倫理審査を行い制定する。

U(Universal)
一般向き。
PG(Parental Guidance)
保護者の同伴指定。
15
15歳未満の鑑賞を禁止するもの。
18
18歳未満の鑑賞を禁止するもの。

韓国

映像物等級委員会が審査を行い制定する。

全体観覧可
年齢に関係なく鑑賞することが出来る。
12歳以上観覧可
満12歳以上の者が鑑賞することが出来る。
15歳以上観覧可
満15歳以上の者が鑑賞することが出来る。
青少年観覧不可
満19歳未満の鑑賞を禁止するもの。
制限上映可
上映や、広告、宣伝において、一定の制限が必要な映画。指定された映画館でのみ上映可能。しかし韓国には専用劇場が一つもないため、事実上の「上映禁止」となる。

香港

1988年11月から導入された。政府が審査を行い制定する。

あらゆる年齢層が鑑賞可能。
ⅡA
子供の鑑賞には成人保護者の助言や指導が適当とされるもの。
ⅡB
子供や青少年の鑑賞には成人保護者の助言や指導が適当とされるもの。
18歳未満の鑑賞を禁止したもの。身分証での年齢確認が必要。
韓流セレクション
あなたのお役にたちたい私どもへ、お電話下さい 。大阪市 不動産のスタッフは、大阪市の街が大好きです!どんなことでも精通したいと日々、研鑽しています 。知らない街での不動産探しでお困りではありませんか?私たち大阪市の賃貸にお任せください!

マレーシア

1996年に導入され、テレビ番組でも同様のレーティングが適用されている。

あらゆる年齢層が鑑賞できる。
P13
13歳未満の鑑賞には成人保護者の助言や指導が適当。
18SG
18歳未満の鑑賞を禁止。著しい暴力、流血、ホラーの描写があるもの。
18SX
18歳未満の鑑賞を禁止。著しく性的感情を刺激する行動描写があるもの。
18PA
18歳未満の鑑賞を禁止。社会、宗教、政治的側面を含むもの。
18PL
18歳未満の鑑賞を禁止。上記の描写を2系統以上含むもの。

レイティングシステムの問題点

映画のレイティングシステムを制定する映画倫理委員会では、委員の平均年齢が60歳以上であること、近年まで女性が起用されていなかったことなど、審査体制が時代にそぐわないのではないかということを度々指摘され問題となっている。また、審査基準が不透明であること、作品の質の批評が行われているということも問題視されている。また、2007年公開の「バベル」で、観客が点滅映像による光過敏性発作を起こした件では、映像技法の審査の不備が指摘された。

わいせつ基準の緩和

2008年に出されたメイプルソープ事件の最高裁判決によりわいせつ基準が緩和されたことをうけ、映倫の基準も緩和された。一定の基準を満たせば性器であってもモザイクを施さずに上映できるようになり、現在では多くの作品が無修正で上映されている。

  • 外国文化尊重の観点から、洋画に限られる。
  • 海外で芸術的評価を受けている描写、または医学的な描写、性教育目的の芸術的描写等の正当な理由があること。
  • 露骨な描写(アップなど)ではないこと。
  • 静止画像ではないこと。
  • セックスシーンではないこと
  • 未成年に配慮し、R指定とすること。

上記のようにその要件は比較的厳しいものとなっており、「愛のキンゼイレポート」や「クリムト」など芸術性が認められた作品が許可の対象となることが多い。しかし、「ジャッカス」映画版のような芸術性が認められない作品に関しても許可が下りる場合があり、その基準は不明確である。

左トップへ戻る 「神弓-KAMIYUMI」を支える人たち ホームボタン画像 右トップへ戻る